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【第2号】               平成18年10月27日配信
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東京長高会メールマガジン
・・・望郷通信・・・
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各地から紅葉情報が寄せられ、いよいよ秋たけなわとなりました。
先々週、会社の仲間7名で上高地と乗鞍高原へ行ってきました。沢渡から乗ったタクシー運転手の話では、今年は6〜7月の雨の降り方が悪く(地下に充分吸収されなかった)、例年に比べて充分紅葉しないことが予測されていたとのことと、若干遅れていることとで、期待したほどではありませんでした。また地元では「黄葉」といい、元々あまり赤くは染まらないとのことでした。とはいえ明神池では少ない赤が見事でしたし、河童橋からは穂高連峰の勇姿も見られる好天に恵まれました。一方乗鞍高原の紅葉も今一歩でしたが赤もあり、公共の立寄り湯「ゆけむり館」の白濁の露天風呂からの景色も格別でした。なお宿泊した河童橋脇の白樺荘では、部屋に新種のりんご「しなのスウィート」が用意されており、信州らしさになごんだものです。そば・おやきなども堪能し、都会育ちの仲間に喜ばれた旅でした。
(小池)
東京長高会総会・懇親会のお知らせ――――――――――――
11月6日(月)に定時の総会・懇親会が開催されます。場所は霞ヶ関ビル33階にある「東海大学校友会館」で、17時30分受付開始、18時30分開始です。ホームページでもお知らせしていますが、皆さまには各学年幹事の方からご案内していただきました。近年参加人員が漸減傾向にありますので、ご存知ない方には是非ご案内いただきますようよろしくお願いいたします。
なお「金鵄魂の旗」は第31回卒業の方々から第32回卒業の方々に引継がれます。
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交遊抄――――――――――――――――――――――――
会社のDNA>    潟eムジン代表 矢島良彰(第19回卒)
「テムジン」と言っても蒼き狼ジンギスカンの幼名であることは知っていても、これが会社名であることを知る人は少ない。しかし、NHKスペシャルやハイビジョン特集などおもにNHKで放送する番組を制作する会社であると説明すれば大概わかっていただけるだろう。
先日、ある人がテムジンのDNAは中国と長野高校だと面白いことを言う。そんな風に考えたことはなかったが実はそのとおりで、会社を始めて今年でちょうど20年になるが、この2つの遺伝子がテムジンを今日ある姿に形作っている。
中国のDNAとは、82年に中国残留孤児の取材で初めて中国を訪れたが、その際に文字どおり体を張って孤児を守り育ててくれた養父母の恩愛に痛く心を動かされたことで中国に関心を持つようになり、その後、取材でたびたび中国を訪れるようになったことからだ。そのつど培ってきた人脈によって、今では臨機応変の取材が可能となっている。中国は良くも悪しくも人脈の国で、ダメなことも人脈が解決してくれる。
番組も今年の夏に放送になったハイビジョン特集「取り残された民衆〜元関東軍兵士の証言〜」や10月放送の「夢の配達人〜チベット巡回映画隊〜」、年末年始に放送予定の「青海チベット鉄道〜世界の屋根2000キロをゆく〜」、「私の人生アルバム〜文化大革命40年〜」など中国に取材するものが多い。
この際に話したいのはもう一つの長野高校のDNAの方で、折に触れて高校時代の仲間たちに世話になってきた。実は団塊の世代の例にもれず全共闘運動や芝居に熱中した大学時代だったせいで、ようやく卒業しても就職先はなく、知人の伝手でなんとか番組制作会社に潜り込んだ。当時の制作会社はテレビ局の下請けそのもので、AD(アシスタント・ディレクター)は3Kの代名詞とされる時代であった。しかし、制作現場がよほど性にあっていたのか安い給料もさほど苦になることもなく仕事に打ち込んできたが、次第に番組の内容がもの足りなくなってきた。
10数年が過ぎたころ自分自身の企画を実現できる場を作ろうと、血気に逸って独立することにした。しかし蓄えも無く資本金にさえ事欠くあり様であった。周囲に声をかけても反応が鈍いなかで、資金を提供してくれたのは高校同期の仲間たちであった。サラリーマンの小池俊介君と大井寿君は、30代後半でまだ家計に余裕がない時期であったと思うが、共に快く出資してくれた。すでに事業を始めていた佐藤光一郎君は、「それでどのくらい必要なの」と、資本金の半分を出してくれた。まったく以って感謝に耐えない。
さて、出資であるから利益があがれば当然配当として還元される訳だが、これまで配当を出すほどの利益はあがったことがない。逆に、佐藤君には、切羽詰ってなんど取材費の融通をお願いしたことか。電話での要請にもかかわらずその場で快く承知してくれた。金の貸し借りは友情を壊すもとになると言うが、幸い行き詰る、行き詰まりかけたことはあるが、詰まったことはなく友情は深まりこそすれヒビが入ることなく続いてきた。
生臭い話になってしまったが、資金のほかにも様々な局面で仲間の支援に支えられてきた。ある時には恒例の旅先で話が及んだ。温泉に浸かりながら経営分析をしたところ問題は財務対策にありということで、経理の達人を紹介してもらったこともあった。
20年の間、会社が続いて来たのはこうした仲間たちのお陰である。テムジンは長野高校のDNAを受け継ぐ会社であり、同窓生の友情がつまった会社である。ありがたいことである。
ところで、資金的余裕を持とうにも持てないのがテレビ局によって独占的に支配されてきた業界の構造であって、実はそのことをよく知っておられたのは誰あろう荒井寿光会長だった。自前の企画で制作した番組であっても著作権はテレビ局に帰属し、再生産に必要な自己資本の蓄積には結びつかないのである。
業界団体である全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)の悲願は、著作権の獲得であった。長年にわたってテレビ局との交渉を続けてきたが、突然NHKから制作会社と権利を共有する共同著作とする改正案を提案してきた。その背景にコンテンツ産業の国際競争力を高めようとする政府の方針があったことは聞いていたが、知財戦略推進本部事務局長として政策を推進してこられたのは荒井寿光会長であったとは、昨年、お会いするまで知らなかった。「知財」とは耳慣れない言葉だが、先日「知財革命」(角川書店)を上梓されたので購読をお勧めする。「知財=知的財産」が日本の国際戦略においていかに重要なファクターになっているか実感されるだろう。
これからは、番組の海外販売や2次利用によって多少とも使用料が見込めるようになり、配当が実現できる日も近いと期待している。20年前に出資してくれた3人は待ちくたびれてとっくの昔にあきらめているかも知れないが。
長高会のメールマガジン編集をお願いしていた小池俊介君が、日経新聞の「交遊抄」のような連載にしたいと会うたびに話しているので、初回を引き受けることにした。背伸びをしても所詮文才とてなく、軽妙にはいかないが、こればかりは勘弁していただくしかない。今後は上下期の方々に幅広く執筆して頂きたいと願っている。
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ホームページ紹介――――――――――――――――――――
東京長高会   http://www.tokyo-choukou.com/
長野高校   http://www.kinshi.org/nagano-hs/index.html.
一九会   http://w1.avis.ne.jp/~19kai/menu.html       
編集者から―――――――――――――――――――――――
「交遊抄」については皆さんからの寄稿を待って掲載していくことになります。同期、または卒業期を超えた交流についてのさまざまな出来事を綴ってお寄せください。文字数についての制限はありませんが、2000字以内だと助かります。
メルマガの配信先についてですが、総会や講演会の際に記入して頂いたアドレス宛に配信しています。メール・アドレスの管理について慎重を期すのは当然ですが、本会の交流、発展を図る上で大いに活用していきたいと考えておりますので、ご理解をお願いします。
なお、今後、メルマガの配信を望まれない方は、お手数でも事務局までご連絡を下さい。
 なお、総会の出席者数ですが卒業期によってかなりばらつきが見られます。学年幹事の皆さんには不確定の方々にもう一度声をかけてお誘いいただくようお願いします。
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東京長高会事務局 
住所:〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1−34−4(株)テムジン内
電話:03-5465-6678 Fax03-5465-6676
E-mail:yajima@temjin.co.jp (矢島)
akitoshi.yanagimachi@ninus.ocn.ne.jp(柳町)    
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編集責任者:副幹事長 小池俊介 配信責任者:幹事長 矢島良彰
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