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     ★★★★★ 東京長高会メールマガジン2012/7 ★★★★☆
  東京長高会は関東在住の長野高校出身者による交流の場です。同窓生
  の交流・親睦のため定期的に講演会を企画し、メルマガを配信しています。
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 先日、長野にいる妹から"下原のすいか"が届きました。

 毎年今時分になると思い出すのが、いつ頃か忘れましたがふと目にとまったある
新聞広告のコピー。

「何度もないこども時代の夏休み」

虫取りの網と籠を持った真っ黒に日焼けした少年の笑顔とその横にすいか。

 今年は、いつもより長めに信州で夏休みをとろうと思っています。
        北原

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Index
【1】 春の講演会・懇親会開催の御報告 
【2】 「 What are you doing the rest of your life? 」 瀧澤 靖(高校22回)
【3】 秋の講演会開催のご案内
【4】 秋の学年幹事会開催のご案内
【5】 メルマガ原稿 御寄稿のお願い 
【6】 後記

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【1】 「春の講演会・懇親会」開催の御報告
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以下のとおり行われました。
(一部プログラムに変更がありました。)

参加者96人
 懇親会は、今年の担当学年 高校36回の学年幹事である久保田真理様の司会
進行で行われました。36回以降の若い世代の参加が13人ありました。
           
日 時:2012年6月1日(金)18時〜 (受付開始:17時30分より)
会 場:コートヤード・マリオット 銀座東武ホテル 
(中央区銀座6-14-10 Tel: 03-3546-0111  HP: http://www.tobuhotel.co.jp/ginza/)

講演会: 2階 桜Bの間
■ 講  演:18時〜19時15分
<演者> 富澤 一誠 氏(高校22回)音楽評論家/
              尚美ミュージックカレッジ専門学校客員教授/
              株式会社アイ・ティ オフィス代表取締役
「レコード会社16社合同キャンペーン〈Age Free Music〜大人の音楽〉
        キャンペーンの総合プロデューサーとしての“志”とは何か?」
〈演歌・歌謡曲〉でもない。〈Jポップ〉でもない。心に響く良質な〈大人の音楽〉
を〈Age Free Music〉と私は名づけて提唱しています。CDが売れないという厳しい
環境を打破しようと、レコード会社16社が参加して、中高年を対象にした新たな
〈大人のマーケット〉の拡大を目的として、〈Age Free Music〜大人の音楽〉キャン
ペーンが行われています。その総合プロデューサーとしてめざすものは何かを語る
ミュージック・ゼミナールです。

■ 話題提供:19時15分〜19時30分
<演者> 才口 千晴 氏(高校9回) TMI総合法律事務所、元最高裁判事
「栗林・今井顕彰平和誓碑」碑文等発表記念講演会が、人間・栗林忠道と今井武夫を
顕彰する会の主催で平成23年11月12日に長野県労働会館で開催されました。その際
の講演の資料を「法の定めと国の運命」という冊子にまとめられました。栗林・今井大
先輩の足跡と偉業の紹介を含め、当時から現代にかけての歴史的あるいは国家的な
意義や変遷を論じたものです。その中身に触れつつ、現在の司法さらには社会の課題
を熱く語っていただきました。

 才口様には、急遽お話しいただくことを快諾していただき、誠にありがとうございました。

                 幹事長 近藤英一

懇親会: 2階 桜Aの間 19時30分〜21時
会 費: 7,000円 (含む懇親会費、事務費)     
                                
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【2】「 What are you doing the rest of your life? 」 瀧澤 靖(高校22回) 
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東京長高会 春の講演会

「レコード会社16社合同キャンペーン <Age Free Music 〜 大人の音楽>
キャンペーンの総合プロデューサーとしての“志”とは何か?」 を聴いて
(講師 富澤 一誠 氏 (高校22回)音楽評論家)        

 講演は、「また逢う日まで」の尾崎紀世彦氏逝去の第一報を受けたとの話から始
まった。「この曲は、“♪二人でドアを閉めて、二人で名前消して♪”と、「別れ」
をポジティブに唄った最初の曲だ、そして尾崎紀世彦の歌唱力なくして成り立たな
かったエポック・メイキングな曲だった...」なるほど、そうか、この歌は何度
も聴いたし、自分でも(たぶん)何度も歌った記憶があるが、そんな観点は一度も
持たなかったなあ...尾崎紀世彦、日本人離れした、いい歌い手だったなあ...
これも一つの時代の終わりか...と、冒頭から実に巧みな話に引き込まれる。

 さて、富澤一誠君は、筆者の同期である。学究肌で、部活にも入らず、ひたすら
よく勉強し、当然ながら成績もトップクラス、にも関わらず劣等生であった筆者と
もとても仲良くしてくれた、若い時から“人物”だった。

 その彼が、歌手を目指していたとは、初めて知った。しかも、担任の北原先生の
自宅を訪ね、「家出して歌手を目指したい」と相談に行ったとは、なんという情熱
だろう。しかし、北原先生に「お前、歌手になるより東大に入る方が簡単だろう?」
と諭され、うん、そうかと、すんなり東大に入ってしまうあたりが、これまた凡人
にはあり得ない“脳力”だ。

 駒場寮に入りながらも大学には殆ど行かず、歌謡学校で歌の修行をするも、挫折。
こちらの“才能”はあまりなかったようだね。(失礼)
 しかし、それからがすごい。後のフォーク・ブームの先駆けともいえる新人発掘
音楽イベントを、自ら企画・実行するという行動力。これには当時のお金で50万
円という借金のおまけがついてきたとのことだが、この時点で既に、プロデューサー
としての“能力”の片鱗が表れている。

 当時、いわゆる「ポピュラー音楽」の評論家として名を馳せていた、中村とうよう、
湯川れい子、福田一郎、等々の著作、評論を徹底的に“受験勉強で鍛えた分析力で”
分析し、彼らが共通して未だ主要な対象としていない、いわんや油井正一や岩波洋三
あたりなら聴いてすらいないであろう「日本のフォーク」に着目して、吉田拓郎や
岡林信康や高石ともや等々についての評論を始め、自ら“フォーク評論家”と名乗っ
て、瞬く間にレギュラー連載をひと月に16本もこなす大御所の地位を獲得する。家
のローンの“ボーナス払い”に対応するために、半年に一回本を書いたというのも、
笑い話にしては凄すぎる。

 ラジオやテレビにも進出し、まさに日本のポピュラー音楽評論界に確たる地位を
築いた彼が、日本の現状の音楽産業の不振、CDが売れない現状、さらには本来1
兆円規模である音楽市場の3分の2(6,000億円)がいわゆる「違法コピー」である
という現実に、憤りと焦燥感をもち、少子高齢化に伴って40代〜60代向けへと
シフトした音楽産業の“漁場”に、音楽業界をあげて対応する”Age Free Music”
なるムーブメントを牽引する。

 確かに、秋川雅史の「千の風になって」や秋元順子の「愛のままで・・・」、坂本
冬美の「また君に恋してる」等々のヒットは、クラシック(秋川)やジャズ(秋元)
や演歌(阪本)といった従来の単純なカテゴリー分けからは表しえない、新しい概
念の提案だ。

 まさに<大人の音楽>の視点で、歌い手や楽曲それ自体、アルバムの編成、タイ
トルまで含めて、歌謡曲でも演歌でもJポップでも、無論ジャズでもクラシックで
もない新しいジャパニーズ・ポップ・ミュージックの創造という提案に、なるほど、
と改めて彼の才能と情熱に感動した。

 さて、かくいう筆者は、長野高校在学時の軽音楽班の活動、大学へ入ってからの
クラブ活動さらには社会人になってからの社会人バンドで、ずっとアメリカの大衆
音楽、主にジャズやブルースに親しんできた。長野高校時代に出たYAMAHAのコンテ
ストで、かの福田一郎さんから「全員16歳のジャズバンドは全国でも君たちだけ
だ、頑張れ」と激励されたのがちょっとした自慢。

 自身は、未だに大量に保持しているLP (!) レコードを聴き、CATVの音楽番組
で流れる“ちかごろの音楽”も聴いている。たまにTSUTAYAなどで、最近ちょっと
気になった曲の入ったCDを探したりするのであるが、ここで大変難しい課題に直面
するのである。

 CDの棚のジャンル分けの基準が分からず、目的のCDが探せないのである。
「洋楽」?「邦楽」(これが馴染めない...邦楽って、雅楽や能楽や地唄や長唄
や...)?「演歌・民謡」?「ロック&ポップス」?「ブラック/ソウル」?
「邦楽ジャズ」?「洋楽ジャズ」?(なんじゃこりゃ?ジャズに邦楽も洋楽もない
だろ!)これって、いったい全体どんなキーで決めているんだろう?
という具合で、まったく探せないのである。

 富澤君の推進する”Age Free Music”なる音楽概念が、是非ともこの奇妙奇天烈
な「音楽ジャンル」を打破してくれることを期待して止まない。

 最後に、本拙文のタイトルにした、”What are you doing the rest of your life?”
であるが、筆者の好きないわゆるスタンダード・ナンバーの一つ、
Alan and Marilyn Bergmanの詞にかのMichel Legrandの作曲になる名曲だ。還暦を
迎えた今、これからの人生の中で、ずっと友としたいAge Free Music のひとつだと
思い敢えてタイトルに掲げたのである。

 秋元順子の「♪糸引くような口づけしましょう...♪」の粘性もよいが、
♪I want to see your face in every kind of light
In fields of gold and forests of the night
And when you stand before the candles on a cake
Oh let me be the one to hear the silent wish you make♪
と唄う、しっとりとした絶妙な大人感覚には、やっぱりジーンとくるわけである。

 富澤君のAge Free Music プロジェクトの大いなる成功を祈るとともに、その成果
が、我々日本の“大人たち”が大いに元気に、溌剌と、豊かな人生を送るための
”ポーション“となることに期待して筆をおきたい。

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【3】 「秋の講演会・懇親会」開催のご案内
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長野高校同窓 関東在住の皆様

 拝啓 酷暑が続きますが皆様におかれましては ますますご清祥のこととお喜び申し
上げます。
さて、この度は、秋の講演会を下記の通りご案内申し上げます。お知り合いのご同窓
もお誘い合わせの上、多数のご参加をお待ちしております。
                                              敬具
                                           2012年7月 
                                 東京長高会会長 田中信義

                      記
    日 時:2012年9月7日(金)18時〜 (受付開始:17時30分より)
    会 場:コートヤード・マリオット 銀座東武ホテル 
    (中央区銀座6-14-10 Tel: 03-3546-0111  HP: http://www.tobuhotel.co.jp/ginza/)

    講演会: 2階 桜Bの間

講  演:18時〜19時
    <演者> 越 光男 氏 (高校18回)  東京大学工学系研究科特任教授
    「花火とロケット・自動車・半導体」 
    同氏のご専門は、化学反応論、燃焼化学、高エネルギー物質化学で、現在はJAXA
    (宇宙航空研究開発機構)との共同研究でロケットエンジンの研究をされています。
    火薬学会理事としてもご活躍され、火薬・爆薬等エネルギー物質分野の研究もされ
    ています。

話題提供:19時〜19時30分
    <演者> 浦郷 由季 氏 (高校33回) 生活協同組合 コープかながわ 理事
        *春の講演会で予定していましたが、事情により秋に延期となりました。
    「ともにつながろう!協同の底力 東日本大震災復興支援〜生協のとりくみ〜」
    昨年3月に発生した東日本大震災。発生直後から、被災地生協および全国の生協では
    被災地支援・復興のために数多くの活動を行ってきました。生活のための物資の支援、
    たくさんのものを失った人たちへの心の支援など、生協のさまざまな取り組みを報告
    いたします。また2012年は国連が定めた国際協同組合年です。これを機に、協同組合
    へのご理解を深めていただければと思います。

懇親会: 2階 桜Aの間 19時30分〜21時
会 費: 7,000円(含む懇親会費、事務費) 
                 
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【4】 秋の学年幹事会開催のご案内
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東京長高会 学年幹事各位

 拝啓 本格的な夏の暑さがやってまいりました。東京長高会学年幹事の皆様におか
れましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。 
 さて、秋の学年幹事会を下記の通り開催いたしますので、ご多忙とは存じますが、
万事お繰り合わせの上ご出席いただけますようお願い申し上げます。
 尚、学年幹事会終了後、秋の講演会と懇親会が開催されますので合わせてご参加
のほどお願い申し上げます。
                                              敬具
                                             2012年7月
                                  東京長高会幹事長 近藤英一

                       記
    日 時:2012年9月7日(金) 17時20分から (受付開始17時)
    会 場:コートヤード・マリオット 銀座東武ホテル 2階 桜Bの間 
    (中央区銀座6-14-10 Tel: 03-3546-0111   HP: http://www.tobuhotel.co.jp/ginza/)

議 題: 1.総会の件 12月8日(土)講演会・総会・懇親会の概要
       会場: 銀座東武ホテル 14時〜
     2.総会議題について
       2012年度 活動・会計報告
       2013年度 活動・会計計画
     3.その他

直接会場にお越しください。
学年幹事会への出欠の連絡は必要ありません。

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【5】 メルマガ原稿 御寄稿のお願い
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各期の集い、望郷記、仕事、趣味等の御寄稿をお待ちしています。
                            東京長高会連絡係
                              E-mail: info@tokyo-choukou.com
 
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【6】 後記
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 先日、高校時代のマドンナの誕生日を新宿の居酒屋で同級生と祝った。
お互いが50歳を迎え、久しぶりに会ったのだが、仕事のこと、生活のこと、そして
懐かしい高校時代のこと、話は尽きずあっという間に時間は過ぎた。

 「北原君、××になりたかったんでしょ」

 その日、彼女が何気なく言った一言とある曲の歌詞が交錯したまま新宿駅から
終電にとび乗った。

「懐かしいあの歌を聴くと、あの頃の自分に会える...

懐かしい友達にあうと、あの頃の自分にかえる...

お前の夢はかなったかい

俺の夢は眠っていないか

自分自身を生きているだろうか...」

                  夢は眠っていないか/富沢 一誠 作詞/永井 龍雲 作曲
 
 秋の講演会に皆様の御参加をお待ちしています。
                                        北原

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 □ 発行人 田中信義 東京長高会会長
 □ 編集人 近藤英一 榎本功子 植田 啓 北村秀史 
       中澤公孝 篠原 徹 小林 淳 北原俊彦 (東京長高会幹事)
 □ お問合せ 東京長高会連絡係 E-mail: info@tokyo-choukou.com
 □ 配信停止・登録変更は、東京長高会連絡係までご連絡下さい。
 □ 東京長高会HP : http://www.tokyo-choukou.com/
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