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 ★★★★★ 東京長高会メールマガジン2010 / 12 ★★★★☆
東京長高会は関東在住の長野高校出身者による交流の場です。同窓生
の交流・親睦のため定期的に講演会を企画し、メルマガを配信しています。
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12/11に総会・講演会が行われました。同窓の御二人に講演をしていた
だき、その講演を聴いた感想を同期のお二人に寄せていただきました。
 
また、高校11回の鹿熊 翼様に、同窓の8名で行かれた古希祝い北米
大陸横断ドライブの記(全行程1618日、走行距離8,201km)を寄稿し
ていただきました。
 
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 画像入りの、PDFファイルを下記よりダウンロードして、ご覧下さい。
 東京長高会HP内においています : http://www.tokyo-choukou.com/merumaga/2010.12.28.pdf
          
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     Index
【1】 総会・講演会の御報告
【2】 講演を聴いて  小林 明彦 様 (高校30回) 
 【3】 講演を聴いて  小林 明 様  (高校11回)
 【4】 古稀祝い北米大陸横断ドライブの記  鹿熊 翼 様 (高校11回)
 【5】 東京長高会 2011年 予定
 【6】 メルマガ原稿御投稿のお願い
 【7】 後記
 
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【1】  総会・講演会の御報告 
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東京長高会 2010年「総会・懇親会」が以下のとおり行われました。
 
参加者 121名 (うち来賓3名)
 
 時:20101211日( 14時〜 (受付開始:1330分より)
会 場:コートヤード・マリオット 銀座東武ホテル 
 (中央区銀座6-14-10 Tel:03-3546-0111 
   講演会: 2階 桜Aの間 
  講  演:14001500
<演者> 関田 康雄 様 (高校30回) 気象庁地震火山部管理課長
「気象庁と地震・津波・火山に関する防災情報」
気象庁は天気予報を行う機関というイメージが強いですが、平成5
年の気象業務法の改正により、天気予報については原則自由化さ
れており、現在気象庁では@台風・集中豪雨等の監視・予測、A地
震・津波・火山の監視・予測、B地球環境・海洋の監視・予測を業務
の三本の柱としています。今回は、このうちから地震・津波・火山に関
する防災情報を中心に紹介します。
  講  演:15001600
<演者> 依田 巽 様(高校11回)
()ティー ワイ リミテッド 代表取締役会長
「国際ビジネス半世紀 −人の運、時の運、・・・−」
同氏は1990年代音楽業界に一大旋風を起こしたエイベックスで
会長兼社長を務め、その後も音楽関連会社や社外要職を歴任し、
音楽・映像などのコンテンツ産業を牽引してきた実業家です。現
在、()ティー ワイ リミテッド、()ティー ワイ エンタテイメント、
()ドリーミュージックの各社代表取締役会長、ギャガ()代表取締
役会長兼社長CEO、楽天()取締役、東京国際映画祭チェアマン
など多くの役職を兼任しています。
□ 総会・懇親会: 3階 龍田の間 16101800
  
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    【2】 「それは2月27日早朝に始まった!」  小林明彦 (高校30回)
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関田 康雄 氏 (高校30回) 気象庁地震火山部管理課長
「気象庁と地震・津波・火山に関する防災情報」 を聴いて 
 
「津波が来るぞー!」と言われて避難したけど大したことなかった、という狼
少年のようなできごとを覚えておられるだろうか。そう、今年の2月に起きたチ
リ地震のときである。あのとき、記者会見で連日テレビに登場したのが、我が
高校30回生、気象庁地震火山部管理課長の関田康雄氏。この日前半の講
師である。
 
「それは2月27日早朝に始まった!」のユーモラスな表題で始まる沢山の
画像を駆使し、軽妙な語り口で専門的な津波予測の経過が紹介されていく。
世界中から送られてくるデータを解析して津波の大きさと到達時刻を判断す
る過程で、幅のある予測値の中から国民の安全を最優先として高めの値を
前提に警報を出し、それを維持したとのこと。最後の記者会見では、「警報を
出したことは誤りではない。しかし結果的に予測が大きすぎた」と率直なお詫
びをしたが、その直後から大きな反響があり、うち9割は「お詫びの必要はな
い」という激励であったとか。確かに私の周りでも、実に好感を持って受け止
められていたことが思い出される。
 
他にも、昨年5月にあった北朝鮮の核実験に関し、観測された震動波の解
析で発生からわずか15分後にその筋へ報告したという話や、4月に起きたア
イスランドの火山噴火でヨーロッパ中の飛行機が飛べなくなったときの話な
ど、身近なトピックをわかりやすく解説してくれた。核実験のような人工地震の
震動波はP波のみでS波が不明瞭だからすぐわかる、ということについて、自
然地震の震動波との違いをグラフで左右に対照されると、われわれ素人でも
納得してしまう。
 
関田君、きみが東大理Tに進んだことまでは知っていたが、こういうことを
勉強していたんだね。同級生の活躍を目の当たりにすることができて、実に
楽しい1時間であった。
 
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【3】   アントレプレナー         小林 明 (高校11回)
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依田 巽 氏 (高校11回) (株)ティーワイリミテッド代表取締役会長
「国際ビジネス半世紀−人の運、時の運、・・・−」を聴いて
 
長高会は懇親会での旧友との懇親も楽しみだが、それにもまして同窓
生の講演が、普段聞く事が無い情報に接する事が出来るので、何か非常
に得をしたような気持ちになるもう一つの楽しみでもある。今まで何人もの
先輩や後輩の講演を聴いているが実に多士済々、その分野は実に多岐
にわたっている。
 
今回は同窓の依田巽君が講師になった。
母校は昔から県内有数の進学校でもあり、大学卒業の後は学者になっ
たり大企業や官庁に就職する人が多いが、彼はある意味で異色とも言え
るのではなかろうか。彼は現在経団連の理事も務める財界の大物になっ
て、公的にもいろいろな役職についているので、世間的にも随分と名が知
られるようになっている。しかし彼は有名大学の研究室や大企業・高級官
庁で出世した人物ではない。明治大学卒業後ごく普通の中小企業のサラ
リーマンとなり、転職も経験した後に、48歳にして若い時分から抱いてき
た志をもって起業し、今日に至った人物である。アントレプレナー(起業
家)なる言葉がはやった時代もあるが、正にその見本のような人であろう。
 
彼がその来し方を振り返りながら、大事にしてき「理念・哲学」を披歴し
たのだが、同窓生と言う事は別にしても実に含蓄深く、感心したり、「その
通り」と内心同感するところが多かった。内容の詳細を書く余裕はないが、
彼の人となりを一口で言えば「和魂洋才」日本人の魂をもって世界に向け
て日本の文化を発信している人であろう。
 
最近の報道で残念に思うのは、財をなしながら、財を公共に還元する
事を忘れているかのような日本人が多い事である。彼も多分財をなしてい
るのだろうが、「税金を沢山支払う事を持って良し」とする言だ。法人税減
税の議論がやかましい今日「いい事を言った。」と心から拍手を送りたい。
 
最後に、起業家であり、時代の先端とも言えるコンテンツビジネスを切り
拓いている彼の話は、20歳代30歳代の若い同窓生に是非とも聞かせた
かった。いつもの事でもあるが若い同窓生の参加が少ないのが残念だ。
幹事さんには是非このところのご努力をお願いしたい。
 
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【4】  古稀祝い北米大陸横断ドライブの記   鹿()(くま)  (たすく)(高校11回)
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今年6月末、自由の女神を臨むマンハッタンの突端で万歳を叫んだ
男達が居た。11回生 (トイチ会)の笠井 要(隊長)、鹿熊 翼(副隊長
)、青沼 護(連絡)、内山 威(会計)、戸根川千尋(調達)、高橋邦寿
(写真)、中村陽生(渉外)、山口和彦(記録)8名、西岸のロサンゼル
スから5,125哩(8,200km)の北米大陸横断を達成した瞬間である。
 
卒業50周年記念の会で話が出て1年後、古稀を祝っての挑戦であ
った。動機は、駐在、出張、観光など米国との係わりは様々だが、飛行
機で飛び回ってばかりの“点”の知識のアメリカを“線”で結んで、この国
の最新事情を肌で体験して来るにあった。
 
車は、笠井隊長の肝いりで米国ホンダの知合いよりオデッセイ1台を
借用、もう1台はトヨタ・カムリをレンタル、安全第一と言うも、左ハンドル・
右側通行の経験者は3人だけ、他は今回走りながらの習練、旅先での
柔軟性に鑑み夫人帯同を諦め男性のみ、ホテルは、夏休みで混雑が
予想されるLANYと国立公園2ヶ所を除いては都度現地調達、更に時
間の節約と荷物の少量化のため、外食を基本とした。
 
615日、成田発ロサンゼルスへ、2日間の時差調整の後、カルフォル
ニア州を北上、果てしなき油井地帯、オレンジ畑、葡萄畑を経て、セコイ
アとヨセミテ両国立公園の絶景を眺め、残雪の山越えをしてネバダ砂漠を
東進、ユタ州のソルトレークから北上して、アイダホ・モンタナ両州を経由
し、イエローストーン、グランドテトン両国立公園へ。ここから氷壁のロッキ
ー山脈を下り、ワイオミング州の酪農地帯を東進、コロラド州デンバーから
ネブラスカ州の穀倉地帯をひたすら東進してミズーリ川を渡り、アイオワ州
立大学で世界初のコンピューターを見学、その後ミシシッピー河を越えて
イリノイ州に入り、ミシガン湖畔のシカゴ経由インディアナ州をひた走り、イ
ンディアナポリスのレース場とホンダの北米5番目の最新鋭工場を見学、
更にオハイオ州のB29 ”エノラゲイ実物と原爆模型のある空軍博物館を
見学して、エリー湖畔のクリーブランドへ。
 
続いてこの湖岸を東進し、ナイアガラ瀑布を米加両岸より2手に分かれ
て観光、此処からニューヨーク州を南進してペンシルバニア州に入り、米
国独立の地フィラデルフィアを訪問後、ニュージャージー州を経て一路ニ
ューヨークへ。12泊で16州を跨ぎ、走行距離8,201kmの北米大陸横断
を了えた。
 
独立記念日の週末直前に賑うニューヨークを後に72日帰国。全行
1618日。
 
加州の道端で売るオレンジやトマトの安さ、シェラネバダ山脈4000m
の残雪の岩稜、時速995kmの陸上記録を持つ塩水湖のスピードウェイ、
幾州にも亘り散在する原油掘削の油井、道を横切る野生のバイソンや鹿
の群れ、高原一帯に噴き出す間歇泉、ロッキーの氷河湖に浮かぶ氷壁の
峰々、麦秋の大地に光る二重虹、西部劇映画そっくりの田舎のレストラ
ン・バー、空港や発電所を備える広大な緑のキャンパス、再開発で見事
に生き返った五大湖畔の工業都市、独立から西部開拓時代の歴史建造
物の数々など、ドライブ続きの限られた時間と言え感激した光景は計り知
れない。
 
また、幾千(幾万?)の発電用風車の限りなき林立が幾州にも見られ
、オバマ大統領が唱える脱石油・入エコロジーへの“チェンジ”を実感し
た。そして“北米大陸は兎に角広い”、特に西部は1日中走っても砂漠、
山岳高地、酪農、穀倉地帯などが果てしなく、“農業国アメリカ”の印象
を強くした。
 
食事は、古稀の老人集団ゆえに和食と中華が多かったが、西海岸の海
鮮料理、酪農地帯でのステーキ、中西部の家庭料理、ナイアガラ滝近く
の名物チキンウィング、東海岸のロブスターなど、アメリカ料理も楽しんで
来た。
 
ハイウェイは殆どがフリーウェイ、Foods, Gas, Lodging, Rest Area等の 
看板がしっかりしていて、沿線のホテル・モーテルも全国チェーンの安く
綺麗なものが多い。スピード制限は、地域により45556575哩と区分さ
れパトロールも厳しいが、常用スピードは約20%アップなので最高90
144km/h)と、郊外では欧州と余り差が無い。80kmが殆どの日本と異な
り、お役所の寛容さ、フレキシビリティを実感した。
 
渡航前に“携帯電話があれば”と安易に考えていたが、北米は市街地
を出ると、ひと気のない砂漠、高地、牧場、農地が広がり、携帯は全く通
用しない。メンバーの中村が無線マニアで、トランシーバーを持参したの
が車両間の連絡に大助かりであった。
 
今回は、古稀と言う年齢に挑戦し大陸をひた走って来ようと出掛けたの
だが、お互い違った人生を歩いて来ただけに、米国への理解も視点も異
なり、“同床異夢”の旅であったかも知れない。然し、車28人と言う構成
は、112時間半程運転するだけで肉体疲労も余り無く、沢山の土産
話を持って、無事故・無違反で戻れた事が何よりであった。
 
 
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 【5】  東京長高会 2011年の予定
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3 3日(木) 学年幹事会 
 5
13日(金) 春の講演会 
 
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 【6】  メルマガ原稿御投稿のお願い
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よろしくお願いいたします。
 
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 【7】  後記
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 今年最後の東京長高会メルマガの配信になりました。一年間お世話にな
りました。来年もよろしくお願い致します。
 
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