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             東京長高金鵄会メールマガジン2016/9月号

  東京長高金鵄会は関東在住の長野高校出身者による交流の場です。同窓生
  の交流・親睦のため定期的に講演会を企画し、メルマガを配信しています。
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【1】2016年東京長高金鵄会「春の講演会」開催のご報告
【2】春の講演会 講演「再生医療 よもやま話」を聞いて
                     下平 高志 高校38回
【3】ワインはなぜ分りづらいか?
       ~ワインはボトル1本を3~4日かけて飲む方が美味しい~
                                      中沢 鉄郎 高校12回
【4】日本癌治療学会学術集会参加のお誘い
【5】2016年総会・講演会の開催のお知らせ
【6】編集後記
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 昨年から、春の講演会、12月の総会・講演会の年2回開催になりました。次回
は、12月4日(日曜日)の総会・講演会になります。

 今回のメルマガは、春の講演会の開催報告、講演を聞いた感想、話題提供とし
て話していただいたワインについて、また同窓生が関わる10月開催の医学系学会
の御案内もございます。

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【1】2016年東京長高金鵄会「春の講演会」開催のご報告
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下記のとおり行われました

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日 時:2016年5月20日(金)18時~
会 場:コートヤード・マリオット 銀座東武ホテル
    中央区銀座6-14-10 Tel:03-3546-0111
        HP: http://www.tobuhotel.co.jp/ginza/
参加者 97人


【講演会】2階 桜Bの間 18時~19時

「再生医療 よもやま話」
<演者> 松山 晃文 氏 (38回生)
        国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 創薬資源部 部長

再生医療などの先端医療分野における知財の専門家。厚生労働省の各種委員を
歴任、現在は先進医療技術審査部会構成員、再生医療等評価部会委員を務める。
最近話題の再生医療についてご講演いただいた。

【話題提供】2階 桜Bの間 19時~19時30分

「ワインはなぜ分りづらいか?」
<演者> 中沢 鉄郎 氏(12回生)
        ワイン専門店 ヴェッキオ 代表

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの中沢氏に、「世界中の先進国の共
通言語であるワインが、なぜ日本人だけが苦手か、その理由と苦手解消方法に
ついて」お話していただいた。

懇親会: 2階 桜Aの間 19時30分~21時
会 費: 7,000円(含む懇親会費、事務費)

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【2】春の講演会 講演「再生医療 よもやま話」を聞いて
                       下平 高志 高校38回
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 2016年5月20日夕刻、私は初めて参加する東京金鵄会春の講演会に向かってい
た。とある縁で前会長の中村 健様にお目にかかる機会を得、今回ご案内を頂い
たのである。

 少し遅れて会場に入ると、演台にどこかで見たことのある顔がある。頂いた式
次第には、「演者 松山晃文氏(38回生)」とあった。出席者名簿で自分の名前
を探すと「回期」欄は「38」。どうやら講師は同期と分かり、必死で記憶を手繰
ると、少し貫録をつけられたようではあるが、確かに同期の松山氏である。高校
時代彼は文系だったのではなかろうかとも思うが、顔と話しぶりは紛れもない。
などと余計なことを考えていたのは最初の数分だけで、すぐに講演に引き込まれ
た。

 適塾の緒方洪庵が私財を投じて種痘を行ったおかげで大坂では天然痘の流行が
抑えられたこと、その適塾に源流を持つ大阪大学は旧帝大で唯一市民が私財を出
し合って設立したものでOsaka Universityの名にふさわしいといった母校の歴史、
また、山中教授のiPS細胞創出の裏には膨大な遺伝子情報を読み解いた大変な努力
という必然の上にいくつかの偶然があったという生々しい裏話。松山氏のチーム
も同じゴールを目指してあと一歩のところだったが、今はiPS細胞を一日も早く現
実の医療に生かすため活動を進められているとのことで、母校の伝統に沿い医療
者であらんとする氏の矜持を感じた。

 更には再生医療をめぐる特許戦略は医薬品型ではなく電子機器型であるとの卓
見、細胞再生に必須の培地や器具等を押さえて利益を稼ぐ米国の凄みといったビ
ジネスセンスにあふれるお話は、某メーカー法務部勤務の筆者にも目から鱗の落
ちる思いであった。

 最後は今の再生医療の盛り上がりを地域医療の再生につなげたいと熱く語られ
て講演は終了となった。

 こんなに話が上手かったろうか、と思いつつ、講演後挨拶して同期生であるこ
とを確認。氏は懇親会では大変な人気であまり話もできなかったが、再会を約し
て会場を後にした。

 思わぬ出会いとなった講演会を企画して頂いた事務局の皆さま、お声がけいた
だいた中村様に、あらためてお礼を申し上げ、筆をおく。

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【3】ワインはなぜ分りづらいか?
       ~ワインはボトル1本を3~4日かけて飲む方が美味しい~
                                            中沢 鉄郎 高校12回
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A.日本人だけワインが不得意な理由は

1.本来は世界文化遺産「和食」など味覚センスが良く、ワインの複雑な味わいを
  好む国民のはずなのに、ワインの消費量が世界で52番目(人口一人当たり3
   本/年)。
  その理由は日本には過去に「安くて美味しい国産ワイン」が無かったのでワイ
   ンを口にする機会が少なかっただけ。

2.しかもひと昔前まで、普及品の輸入ワインの品質が悪かったのも大きい。
  多めの防腐剤や品質の劣化した酵母 によりヒスタミンが生成され、これが頭
    痛や二日酔いの原因になったため、二度とワインは飲まないと悪印象が出来
    てしまった。

3.ワインの種類が多すぎて、選びようがない。
  世界のワインシャトーの数は9万社 。
   (日本 ビール4社、 日本酒1,800醸造所)

4.飲み方を知らなかった。
  ビール愛好家が多く、ゴックンと喉越しで苦味を感じながら飲む習慣があり、
    舌の上でゆっくり転がして 甘み、酸味、渋み、苦味、などの複雑感を味わ
    う習慣がなかった。

B.では、美味しく飲む方法とは

1.飲み方を変えてみる。
  舌で味わう スプーン中さじ 1杯分づつ舌の上でころがして、ゆっくり舌
  の先端から甘み、酸味、果実味、苦味、渋みなど各種の味わいを楽しんで下
  さい。

2.「いちど開けたワインは、その日のうちに全部飲まなくてはいけない」は間
     違い。
   ボトル1本を3~4日で飲むと、ボトル内の空気(酸素)によりワインが
   少しづつ酸化され、3日目が一番果実味が濃くなり美味しくなることを知
   っていると、飲酒量も少なくコントロールされ健康にも良い。
   その都度、コルクをしなおして(コルクを逆さにしてボトルに差し込む)、
     立てて冷蔵庫に保管しましょう。

3.ワインの飲み頃温度はやや低めが美味しい。
   赤でも常温(18℃)より⇒冷やす方が美味しい。(13℃~Max18℃)
   白は更に冷やしたほうが美味しい。(5℃~Max10℃)

4.料理とのマリアージュ(マッチング)を考えると、ワインも料理も共に美味
    しくなる。
   肉料理に赤、魚料理に白ワインは正しいが、料理の色で合わせるのが便利
   です。
   赤系の料理には赤ワイン、白系には白ワイン。ex)ブリの照り焼きは魚で
   も赤ワイン。
   ex)豚の生姜焼きは肉でも白ワインがマリアージュします。

C.ワインの選び方

1.実際にはテイステイングしないと判らないが。酒店主に相談するのがいい。

2.ヴィンテージを覚える
   西欧特にフランスは
   1990年、1995年、2000年、2005年、2010年と5年お
     きにグレートヴィンテージ(美味しい年号のこと)を覚えておく。
   最近は2009年、2011年もグレートヴィンテージ。

3.美味しさ情報を活用する。
   最も信頼できる情報として
   ワインアドヴォケイト(パーカーポイント90点以上)、ワインスペクテ
     ーター、金賞受賞(2,000本から3~400本セレクト)、神の雫、
     仏AOC, 伊 DOCG がある。

D.ワインの機能は素晴らしい。

1.白ワインの殺菌力は強く、ノロウイルス、O-157などの対策に有効。

2.ワインは唯一のアルカリ飲料:K,Ca,Mgなどのミネラル分が豊富なため。

3.フレンチパラドックス:
   フランス人の脂肪摂取量が高い割りに心臓病発生が低い。
   「ポリフェノール」とは「植物が自らを守り、生き延びられるように植物
   自ら作り出した物質」
   ポリフェノールが人体に取り込まれると、ガンや老化の誘因となる体内の
     活性酸素を消す。

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【4】日本癌治療学会学術集会参加のお誘い
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東京長高金鵄会メルマガ会員各位
日本癌治療学会学術集会参加のお誘い

 10月20日(木)から22日(土)まで、パシフィコ横浜で第54回日本癌治療学会
学術集会が開催されます。

 今大会の会長は、以前東京長高金鵄会でも重粒子線治療のご講演をされた24回
生の群馬大学、中野隆史さんです。また、22日(土)9時から(10時まで)は
17回生の竹内整一さん(鎌倉女子大教授、前日本倫理学会会長)の特別講演
「死の臨床を支えるもの」があります。
さらに、21日(金)には中野教授の講演もあり、文化講演(梅沢富美男)も予定
されています。

 このように日本有数な学会に長野高校同窓の先生方が中心となりご登壇されま
すので、ご興味ある方はご参加下さい。

 今大会の中野会長および、10回生の野村元久様のご尽力により、本大会の参加
費2万円のところ、同窓関係者は5千円で参加が可能となりました。大変貴重な機
会ですので、皆様(ご家族、ご友人も可)お誘いあわせの上ご参加下さい。

 学会日程、プログラムは下記の学会ホームページにある通りですが、一般参加
者は原則第一会場のみの参加となります。

 第54回日本癌治療学会学術集会ホームページ
 http://congress.jsco.or.jp/jsco2016/

 なお、事前申し込みは必要ありません。当日第一会場、国立大ホールの入場者
受付「一般特別窓口」にお越しください。会費(5千円)も当日そこでお支払いく
ださい。

 高齢化社会を迎え、ガンは身近なことになっています。どうぞ奮ってご参加く
ださい。

                      東京長高金鵄会副会長
                          中村 健 高校22回

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【5】2016年総会・講演会の開催のお知らせ
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 今年は、日曜日開催になります。

 日 時:2016年12月4日(日)14時~
 会 場:コートヤード・マリオット 銀座東武ホテル

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【6】編集後記
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 12月の総会・講演会の開催については、メルマガ次号でも御案内致します。
 多くの会員の皆様の参加をお待ちしております。

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 □ 発行人 柄澤 康喜 東京長高金鵄会会長
 □ 編集人 近藤 英一 東京長高金鵄会幹事長
 □ お問合せ 東京長高金鵄会連絡係 E-mail: info@tokyo-choukou.com
 □ 配信停止・登録変更は、東京長高金鵄会連絡係までご連絡下さい
 □ 東京長高金鵄会HP : http://www.tokyo-choukou.com/
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